これから取り組むべきこと。

ふたはなはた

2011年07月16日 20:17

売り上げを上げると良く言いますが、大きく分ければ方法は3つしかありません。


①新規顧客を獲得

②既存顧客へより多くの商品・サービスを提供する

③新規事業を起こす


現状福島の企業は①と②はほぼ壊滅状態と言えます。特に県外市場に商品・サービスを提供している企業はかなりの影響を受けているはずです。


ウチも3月の頭までは①②③全てを狙ってドレッシングの加工場を作る予定でした。


しかし原発問題ですべてお蔵入りです。


この4ヶ月の間色々と考えましたが、県外に商品・サービスを提供するには以前の倍以上のコストが掛かります。


それは放射線分析費用や、遠方からの仕入れ、取引先への業務対応等、ほぼ全ての業務範囲に及ぶ『普段であれば必要ない仕事』に起因します。


これに目に見えない精神的・肉体的消耗を加えたら倍ではすまないかもしれません。


以前にも書きましたが、とにかく県内で横にお金を回さないとこれからもっと服s間の経済は停滞して、企業が倒産、雇用の喪失、更に経済が悪化という負の連鎖が続いてしまいます。


大げさな言い方ではなく、福島県民は『福島国』という考えを持ったほうが良いと思います。ちょっと寂しいですが良くも悪くもそう考えるとしっくりまとまる部分がたくさんあります。


例えば福島県外にモノを売るのは外貨を獲得するのと同じという考えです。


外貨を獲得するにはそれなりのシステムが構築されてなければならないですし、そのために余分なコストを払ってると思えばそれはそれで何だか納得出来る気がします。


最初の話に戻りますが、そういう考えに基づけば、今福島の企業にとって取り組まなければならないことはまずは県内ビジネスの活性化であり、取り組む新規事業も県内ビジネスというニッチなマーケットに絞った戦略を立てたほうがよいという結論になります。


復興のためには税金も納めなければならないですし、地域のためには雇用も生み出さなければなりません。


ウチのような零細企業でも何百社も同じ取り組みをすればそれなりの規模になると思います。


4ヶ月経ってやっと自分が取り組むべきことが見えてきた気がします。


GNSも7期が終わり、8期目に入りました。


大変な環境下ではありますが、取引先や金融機関、従業員とその家族、そして自分の家族や親戚も含め、原発問題を理由に社会的な責任から簡単に逃げるわけにはいきません。


ここを乗り越えれば僕の目標である『いい男』に一歩近づけるかもしれません(笑)


さ、そろそろ新しいことに前向きにチャレンジしていきましょう!